[NFL] 第14週に向けて

今シーズンもいよいよ残り4試合、つまり全16戦のうち残りは1/4ということで、アメフトの1試合に例えると第4クォーターに入ることになります。
木曜開催はAFC南地区同士のタイタンズ対コルツで、大不調に陥っていたコルツQBペイトン・マニングのパフォーマンスに注目が集まっていましたが、パス319ヤード、2TD、INTなしとようやく復調し、コルツも連敗から脱出となりました。
もともとチーム力を考えればコルツが順当勝ちというところなのですが、ここ3試合のマニングが数字の上であまりにひどく、スランプと言われまくっていただけに、ほっとした人が多いのではないかと思います。

個人的には、マニングがスランプというよりも、ようやくコルツが勝ち方を思い出した、と言うべきかと思います。コルツがいかにマニング率いるパスオフェンスに依存していると言え、ランが1試合で13ヤードとか20ヤードしかとれないのでは、いくらなんでもバランスが悪すぎです。
相手チームからしてみれば、攻撃がパスしかないとわかっているのですから、守備の計画が立てやすいですし、インターセプトを狙うのも容易となってきます。
今週はRBジェームズが49ヤード、1TD、RBブラウンが38ヤードとそれなりに走れていることが良い結果につながったのではないでしょうか。

これはチャージャースやレッドスキンズなど1試合300ヤードを普通に投げられるようなQBがいるチームに共通していると思うのですが、獲得ヤードが多いわりに得点に結びついていない傾向があるように見えます。
これを、例えばペイトリオッツのように、獲得ヤードはそれほどでもないのに平均得点が1位といったチームと比べてみると、おのずと利害得失が見えるように思います。

さて、今週の注目は、AFC西地区の1位チーフス対3位チャージャースです。
チーフスは、リーグ1位のラン攻撃と、獲得ヤードは並程度ながら23TD、4INTと堅実なパス攻撃、さらに、距離を稼がれても得点を抑える安定した守備陣で、8勝4敗という好成績を挙げています。
一方のチャージャースは、フィリップ・リバースという優秀なエースQBを擁し強力な得点力を誇りながらも、その攻撃陣やリバース自身に好不調の波があり、要所で踏ん張りきれない守備もあって、6勝6敗の3位となっています。
ただ、今週はチーフスのエースQBマット・キャセルが手術の影響で欠場らしいので、そこをうまく突いてチーフスの攻撃を抑えられるかどうか、チャージャースの守備陣のパフォーマンスが注目されるところです。

他にも、イーグルス対カウボーイズ、ジェッツ対ドルフィンズなど、同地区の上位対下位の対戦があり、上位チームがプレイオフ出場へ前進するか、あるいは下位チームが待ったをかけられるか、といった試合が多くなっています。

また、ベアーズ対ペイトリオッツも注目でしょう。
ペイトリオッツは、先週ジェッツを下してAFC東地区1位となり、AFC全体でも10勝2敗は単独1位なので、このまま勝ち星を重ねてプレイオフの第一シードをとりたいところです。
(プレイオフをホームで戦えるアドバンテージは絶大です。特にペイトリオッツはホームで抜群に強いですし。)
一方のベアーズは、9勝3敗でNFC北地区1位ですが、NFC全体では10勝2敗のファルコンズ(西地区)に次ぐ2位となっています。また、北地区2位のパッカーズとは1ゲーム差なので、ここでの勝敗はプレイオフ進出やシード順に大きな影響を与えると思われます。
試合の展開は、強力な守備力を誇るベアーズが、リーグ1位の得点力を持つペイトリオッツをどう抑えられるかにかかっているでしょう。
また、数字はぱっとしないペイトリオッツ守備陣ですが、要所を締めて勝ち越しを許さない上に、インターセプトをとる能力が高い(ここまでリーグ一位タイの18INT)ため、ベアーズはターンオーバーにつながるビッグプレイを相手に許さないことが必要となります。

本格的な冬を迎えて、寒さがゲームに与える影響も大きくなってきました。
バイキングス対ジャイアンツ戦が、猛吹雪の影響により順延されたようですが、そこまでいかなくても、パスにミスが出やすくなったり、スリップして思うように動けなかったりといったことがでてきますので、そういったことがゲームプランに与える影響なども面白いところです。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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