[コンサートの感想] Ale フルート&サクソフォンコンサート

大久保のスタジオ・ヴィルトゥオージに、引地麻梨恵さんのフルート、清水美咲さんのサクソフォン、井澤久美子さんのピアノのアンサンブルを聴きに行ってきました。
(コンサートのことを教えていただいたラビアンのお姉様、高橋 恋さん、ありがとうございました。)

ご自身でもおっしゃってましたが、確かにフルートとサックスのアンサンブルは珍しいですよね。
選曲とか、バランスとか、一般的な室内楽の編成以上に難しいことだらけだと思うのですが、聴く方としては興味津々。

というわけで楽しみにしていたのですが、帰ってきての感想は、とにかく、聴きに行ってよかった、の一言につきます。
以下、ド素人としての感想をぐだぐだと。

2部構成で、前半がどっぷりクラシック、後半がよりポピュラーなナンバーを交えて、といった感じでした。
第1部が聴衆の大半がなじみのないと思われる曲目で構成されているのではないかということを気にされていたようですが、むしろ第1部の方がアンサンブルの面白さが出ていたような気がします。

特に、J. S. バッハのトリオ・ソナタ ト長調BWV1038が、室内楽の良さを取り出してみせてくれたようで、とても良かったように思います。
バイオリンではなくサクソフォンである点で、困難や工夫など色々あったのではないかと思いますが(ごめんなさい、専門的なことはよくわからないので…)、これほど聴かせていただけるのなら、バッハの他の曲、例えば、フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調の第2楽章などを取り上げて下さったら楽しいかなあ、などと、無責任に思ったりしてしまいました。
見方を変えると、バッハの曲は、楽器をひとつ入れ替えたくらいでダメになってしまうようなやわな曲ではないぞ、ということでもあるのかもしれませんが。
ああ、ゴルトベルク変奏曲の中のいくつかも、編曲して取り上げていただいたら面白そうな気がしてきました。(←いい加減にしろ!ってな感じですが。)

トリオ・ソナタの前に演奏された引地さんのソロ、クーラウの序奏とロンド op.98 も、旋律が生き生きとしていて心地よく聴いておりました。
奏でられる音楽だけではなく、奏でておられる引地さんご自身も、心地よい躍動感に満たされているように思ったりしました。

第2部は、ジョップリンのエンターテイナーや、久石譲のおくりびとなど、ポピュラー音楽を交えてということでしたが、なかでも The Prayer が良かったと思います。
男女のデュエット曲なので、フルートとサクソフォンにピアノのアンサンブルではパート割りが明らかなのもよかったのかもしれませんが、これならデュエット曲は全部このアンサンブルでいけるのではなかろうか、と思ってしまいました。

清水さんのサックスソロだったミヨーのスカラムージュも、聴き応えがあって素晴らしかったと思います。

…と、なんだか偉そうに書いてしまった感がなきにしもあらずでしたが、とにかく、至るところに興味を刺激する面白さと心をくつろげる心地よさがちりばめられていて、よいコンサートだったと思います。
演奏者や関係者の皆様に感謝。

そうそう、演奏者のお三方は、みなさんお綺麗で。
特に、引地さんと清水さんのお二人は、失礼ながら、パンフレットの写真よりも実際に拝見した方がずっと美人さんでした。
第1部と第2部で衣装を変えておられたりもして、演奏だけでなく、見た目でも惹き付けられるものを感じました。
…ひょっとして、術中にハマったのかも(笑)。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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