[NFL] 第12週に向けて

Thanksgiving Day恒例の3試合(カウボーイズのホームゲーム、ライオンズのホームゲームと、木曜開催分としてもう一試合)がすでに行われましたが、それぞれ異なる展開を見せながらも、結局は各チームの現状と持ち味が出た試合結果だったように思います。

ライオンズのホームゲームは対ペイトリオッツ戦でしたが、前半ライオンズがリードしているかに見えたものの、第4クオーターでペイトリオッツに逆転を許し、終わってみれば24対45とタッチダウン3つ分も離されてライオンズの完敗。
さらに、ペイトリオッツのQBブレイディには、パス27回中21回成功、341ヤード、4TD、INTなしでQBレイティング158.3(レイティングの計算方法上、これが最高点)を見せつけられるというおまけ付き。
いかにライオンズの戦力が整っていない(エースQBスタッフォードを怪我で欠くなど)とはいえ、戦術面を含め、両チームの実力差を見せつけられた感があります。

もうひとつの感謝祭恒例、カウボーイズのホームゲームは、対セインツ戦。
こちらは、セインツがリードした前半と打って変わって後半で逆転、再逆転と接戦になり、最終的に僅差でセインツが勝利。
勝負どころでファンブルをしてしまうなど、カウボーイズのここ一番での勝負弱さが 光った(?)ように思います。

もう一試合の木曜開催は、ジェッツ対ベンガルズ。
パス攻撃はたいしたことないがラン攻撃と守備が安定しているジェッツが、きっちりベンガルズを下しました。
ベンガルズは悪くない選手を揃えているのですが、この試合もインターセプトを2つ奪われたり、スペシャルチームのミスが相手の得点につながったりと、自滅していく傾向がこの試合も出てしまいました。

というように、全17週(各チーム16試合で、bye weekと呼ばれる休みの週が一回ある)のシーズンのうち11週、10試合をこなすと、だいたい各チームの今季の強さが見えてきます。

そんな中で予想外の健闘を見せているのは、AFCではチーフス、NFCではバッカニアーズということになるでしょう。

チーフスは、ジョーンズとチャールズの両RBによるラン攻撃が頼りになるほか、QBキャセル率いるパス攻撃が距離は稼がずともそこそこ点が取れるなど、チームとして十分な得点力を発揮しています。
さらに、守備陣も含めて、チームのどこかが不調だと他のところがそれなりに活躍して埋め合わせるなど、うまいことバランスがとれて、6勝4敗で西地区首位です。
同地区ライバルのチャージャース(5勝5敗)が、攻撃守備ともに表面上の数字は悪くない(どころではなく、1試合平均で見るとかなりいい数字を残している)のに、チーム全体で好不調の波がはっきりし過ぎ、また、自滅して接戦をものにできないなど、勝ち星が稼げていないのとは対照的です。

バッカニアーズは、なんと言っても若手選手の台頭でしょう。
シーズン前は、期待の若手が経験と実績を積んで戦力が整うまで、少なくとも今季はあきらめないと無理だろうと思っていましたが、なかなかどうして、QBフリーマンはじめ主力として活躍しています。
また、守備陣は今季ここまでで15インターセプトを奪い、逆に攻撃陣は4インターセプトしか許していないなど、アグレッシブな守備とミスの少ないチーム力が好成績につながっているように思います。

第12週は、チーフスはシーホークスと、バッカニアーズはレイブンズと対戦です。
シーホークス、レイブンズはそれぞれの地区で首位であることが示すように簡単な相手ではありません。
(ま、シーホークスはNFC西地区のレベルの低さに助けられている感がありますが、それでも好調であれば一流の力を発揮できるはずの選手が揃っているのは確かです。)
それだけに、チーフスやバッカニアーズが今週どうなるか、楽しみです。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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