[よしなしごと] それぞれの正しさ

自分と異なる価値観や考え方を認めて理解する、少なくとも理解しようとする姿勢が、集団に参加して生活を営む人間には必要不可欠なことだと思っています。

と書けば、そんなことはない、という人はそれほど多くはないと思うのです。

ところが、理屈では相互理解の必要性を認めていても、実際に接すると自分の正しさを相手に押し付けて、相手の正しさを理解しようとしない人が、思いのほか多いように感じます。

ここで「正しさ」という言葉は、考え方とか思いやりとかいろんな言葉に置き換えて考えることができると思いますが、ともかく、いざとなると自分の立場や状況が先に立ってしまって、相手がなぜそれを正しいと思って行動したのかを慮る余裕のようなものがなくなってしまっていることが多いように思います。

…などということを、ふと思いました。
今の世の中がそれだけ世知辛いのかもしれませんし、我々の心が狭くなっている一方なのかもしれませんし、その辺はよくわかりません。
が、せめてその難しさを自覚して、少しでも相互理解の余裕をもつ努力だけはしていきたい、と思う今日この頃です。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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