[NFL] 第11週に向けて

すべてのチームのバイウィークが終わって、いよいよ本格的に後半戦に入ってまいりました。

木曜開催だったドルフィンズ対ベアーズは、お互いにパス攻撃がほぼ完全に押さえ込まれる中、ラン攻撃が勝敗を分けて、ドルフィンズが無得点に終わりました。
堅い守備には定評があるベアーズに不完全な攻撃陣で挑んで負けるのは致し方ありませんが、ドルフィンズのQB不足は不調ではなくて怪我によるものだけに、ちょっと今季は厳しそうですね。
それにしても、ベアーズQBカトラーの不調はどうしたもんでしょう。本来3番手QBだったドルフィンズQBシグペンといい勝負というのは、エースとしてどうにもしまりませんねえ。

さて、第11週の目玉はなんといってもペイトリオッツ対コルツでしょう。
ミーハーなようですが、これはしょうがないですね。
そもそも、同じAFC所属とはいえ地区が異なるにもかかわらず8年連続で対戦しているということが、両チームがいかに毎年好成績を収めているか、ということですね。
(普通は同じカンファレンスでも地区が異なると3年に一度しか対戦しないが、異なる地区の同順位、つまり地区優勝同士、2位同士、3位同士、4位同士は次の年に必ず対戦する。)

例年は、コルツQBマニング率いるハイパーオフェンスを、ペイトリオッツがチーム力と戦術でいかに押さえ込むかを軸に、ペイトリオッツQBブレイディが勝負強さ(と、ジレットスタジアムのときは、ホームでの異常な強さ)を発揮する展開になるのですが、今年はちょっと様相が異なる気がします。

コルツはここまで9戦して既に3敗という、コルツにしては珍しく負けが多い展開になっています。得点力は十分なので、守備も決して悪くないのですが、ここぞという時の勝負強さがいつもほどには見られず、競り負けている印象です。

対するペイトリオッツは、今季守備がいまひとつどころではない悪さで、数字上では、それをリーグ一の得点力で補っている状態です。
ところが、失点が多く距離も稼がれてしまっている守備陣を抱えつつ 9戦して2敗ですんでいるのがペイトリオッツの面白いところです。
なんというか、失点が多いときは攻撃陣がちゃんと得点していて、競っている試合のときはそれなりにしか失点していないという、何とも不思議な展開。これもHCベリチックの魔術なのでしょうか(笑)。

ということで、お互いに特筆すべき得点力と微妙に不安な守備を抱えながらの激突になりましたので、どういう展開をみせるか楽しみです。
いちおう、ホームのジレットスタジアムでは異常に強いペイトリオッツがコルツを下すと予想しておきます。

他には、絶好調のイーグルスQBビックが今週どれだけのパフォーマンスをみせてくれるのかも楽しみです。
ずっとモバイルQBの代表格として類い稀な運動能力と走力がクローズアップされ、パス能力は平凡であるように言われてきたビックですが、今季の活躍ではそのパス攻撃でも特筆すべき結果を残しています。
特に先週はパス333ヤードでタッチダウン4つに、ラン80ヤードでタッチダウン2つの大活躍。先々週もコルツを相手にパス218ヤードで1TD、ラン74ヤードで1TDですから、これも十分以上です。
この調子で実績を残せば、本格的に一流QBの評価を取り戻すことが出来るでしょう。
調子に乗ってまた素行に問題を抱えないように祈るばかりです。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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