東北地方太平洋沖地震に際して

まずは、被害に遭われた方々へ深いお悔やみの気持ちを申し上げます。
一刻も早く不安がなくなり通常の生活に戻れるよう、心から願っております。

情報源のポータルとしては、例えばGoogleの
http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html
やyahooの
http://rescue.yahoo.co.jp/
なんかが役に立つと思います。

さて、かくいう自分は東京港区にある会社で一晩過ごし、8時半過ぎに会社を出て松戸へと帰宅の途につき、普段は1時間程度で帰り着くところを4時間半かけて(途中1時間ほど歩いて)無事帰り着いたという、今回関東地方には山のようにいるはずの帰宅難民の一人でした。
逆にいうと、それ以外の影響は、食器棚の中で食器が多少割れていたことと、部屋に本が散乱したことくらいで、家族含めおよそ被害らしい被害を受けずにすんでおり、幸運だったと思っています。

で、そのような、被害甚大ではない地域に暮らすしがない会社員である私は、このあとどうすればよいのだろう、と、テレビやネットで情報をみながらちょっと考えさせられました。

困難を克服しようと懸命になっている人、冷静に対処しようとしてかえって冷静さを失っている人、我関せずと気にしてない人、色々な方がいらっしゃるように見えますが、私としては、極力普通の生活をすることだと思うのです。

どれほど騒いだところで数日後に予定されている出張と納品の予定が変わるわけでもなく、その後も自分たちの生活を維持しなければなりません。それが維持できてはじめて、他の人の助けになる何かをする余裕の作りようがあるというものです。
節電だって、別に電力供給に不安があるからやらねばならないということではなく、普段から気をつけているべきことです。
ただでさえ情報が錯綜しやすいところにめいめい勝手に情報を流したところで、玉石混淆の状態をよりひどくするだけという気がします。だれもが高い情報リテラシーを持っているわけではありません。
自分にはそれなりの救急術とサバイバルの技術と経験がありますので、ボランティアとして避難所などの現地にいれば多少の役には立てるかもしれませんが、いまこの状況で現地を目指したところで行き着く満足な手段もなく、せいぜいが混乱の種を増やすくらいでしょう。

被害から立ち直らなければいけない人達がいて、被害者を全力で救助しなければいけない人たちがいて、被害者を救助する人達のバックアップに力を尽くす人がいて、社会に対する影響を最小限に抑えるためにも普通の生活を維持する「その他大勢」がいる。
こういう状況でお決まりのようにいわれる「冷静な対応を」というのは、きっとそういうことなんだろう思います。

その他大勢の一人として、周りに迷惑をかけずに自分にできることをこつこつとやっていきたいと思っています。

About のるとまん

I'm a computer programmer, concerned to credit risk analysis (and bioinformatics before). I apologize for my inactiveness on this blog and twitter (ernst_nordmann).
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